網膜剥離の手術後入院していた義父の退院日当日、義母はよほど義父が帰ってくるのが待ちきれなかったのであろう。早朝4時頃から起き出しては着替えや身の回りの準備を始めていた。
当日は有給を取り迎えの時間となる午前11時に間に合うように義母を助手席に乗せて車で病院に向かった。
別の車で近くに住む妻の兄嫁(義姉)にも来てもらい退院の手続き等助けてもらうことにした。
受付を済ませるとその病院では中に入るのは一家族二名までに制限されていたため私は受付前の待合室で待つこととなった。
迎えには義母と義姉に付き添って行ってもらうことにした。
30分程経って義父が大きな荷物を持って義母と一緒にゆっくりと出口のほうに向かって歩いてくるのが見えた。
早速手荷物を受取り精算を済ませて病院を出ることにした。
疲労とストレスから来る網膜剥離
退院する際に医師から網膜剥離についての説明を受けることができた。詳しくは触れないが、原因は疲労やストレスから来ていた可能性が高いとのこと。
義父も義母が脳梗塞で倒れてから緊急手術とリハビリの付き添い、それに退院後の介護まで何から何まで一人で義母の面倒を見ていたこともあり相当なストレスがかかっていたはずである。
少しづつ疲労やストレスが視神経や毛細血管に負担をかけ、徐々に視野が狭くなっていたのであろう。結果的に義母の手術は裂け目が網膜にできた際に硝子体に血管から血が出る状態になっていると行わる「硝子体手術」が行われたようでった。
発症から処置までが早かったこともあり、その硝子体手術によって血が出て濁った硝子体を除去することに無事成功したのだという。
昔は「網膜剥離」≒「失明」というイメージを持ってしまう方も多いようであるが今では医療技術の発展もあり手術で回復が期待できる病気になっているという。
とにかく発症後すぐに放置せず手術で処置することが何よりも大切だということも教えていただいた。
また、術後は安静にする必要があるが、上を向いて寝ると手術した部位に負担がかかるためうつ伏せや横向きで就寝するようにとの指示もあった。
術後の食べ物としてはケールやブルーベリーがよいとされており、ケールには、目をストレスや紫外線などから保護する効果が期待できるルテインが多く含まれていることから、網膜剥離や白内障を予防する効果が期待できるという。
また、ブルーベリーに含まれる、アントシアニンという物質は、眼精疲労を回復したり、視力を夜間にアップしたりする効果も期待できることも教えていただいた。
なるべく料理の際もそのような目に優しい材料を使うなど配慮していきたいと思う。
50日後に再び手術が必要
最後に医師からは今回手術は成功したものの、硝子体を再び取り替える手術が必要になるため定期的に通院と診断は必要になる旨承った。
退院したとは言え、再び手術が必要になるということで当然ながら介護で再び無理をするようなことは禁物である。
義父母共に無理がかからないよう介護できるよう力にならなければと再度心に誓った。
その日はとても暑く退院後の疲れもあるだろうとして夕食は食べやすいようにそうめんと野菜を沿え食卓を囲んだ。
義母も久しぶりに義父が帰ってきたことで精神的にも安定したこともあり会話も大いにはずんだのであった。