サラリーマンとのダブルワークで副業を始める決意をしたが、何だかからだが重い。子供も大きくなり学校関連の地域活動もめっきり参加しなくなってしまった。30代、40代は仕事でも家庭でも忙しく動き回っていたが、最近は営業からデスクワーク中心に業務シフトし、リモートワーク導入でもはや通勤の移動もなくなった。
そんなこんなで下っ腹はぽっこり。ダブルワークには体力も必要。先ずは動きやすいベスト体重に戻すべく減量をすることを決意した。
無理せず焦らず高望みしすぎず
50代ともなると過度な運動や急激な減量などは健康や体調に与える負担も大きい。今回の減量の目的はあくまでもリフレッシュとテキパキとしたスムースな動きを実現するため。からだの重さを解消できれば良い。
よって、目標は2ヶ月で体重5Kg減量&体脂肪率5%減に置くことにした(ハードルをあげすぎないことを優先)。
次は先ず「やらないこと」を決めることとした。
・仕事に影響を与える集中力が落ちるような過度な食事制限はしない。
・翌日に疲労が残るくらい過度な激しい運動はしない。
・ダイエットを中心にした生活には変えない。
・間食はしない
以上の4つをポリシー(マイルール)にダイエット生活を始めることにした。
結果は2.5ヶ月で5.7Kgの減量・体脂肪率5%減に成功!!
先に結果を公開。無理をしないこと、やらないことを先に決めて取り組んだことが良かったのかもしれないが、特段無理なダイエットはせず、ダブルワークをしながらも約2ヶ月で5Kg以上の減量(体脂肪率は23%→17%に5%減)に成功することができた。副業にチャレンジするにあたり、ダブルワークを実現する上での自信にもつながった。50代からでもやればできる。年齢なりのやり方さえ間違わなければ確実位に成果をあげることができる。そういったことを学ぶ良い経験になった。
日々少しづつコツコツ続ける。やらないことは絶対にやらない、やるべきことだけやって続けると少しづつ体重も体脂肪率も自然と下がっていくのを体感した。途中からは下がることが楽しくなり、今振り返れば減っていく過程を楽しみながらラクに痩せることができたと思う。
正直言って特に「頑張った-」という感じでもない。自然と無理なく減量することができた。
ダイエット期間中に取り組んだこと
最初にやらないことを決めてから、やることを決めた。
やることも至ってシンプル。20代、30代のダイエットのように話題の”HIT”のような過度な運動や減量はできない。よって、空いた時間で楽しく、続けられることを優先的にプランを考え実行した。
やったことは以下の3つだけ(信じられないかもしれないが本当にこれだけである)
・夕食の時間を遅い時でも20時までに摂取を終え、朝食は摂らない(昼と夜だけしっかりと摂る)。
・週末の内の1日は妻と会話をしながら1時間以上の散歩(ウォーキング)をする。
・23時前には床に入ってスマフォを手の届かない場所に置く(目覚ましにも最適)。
人間は3つ以上のことを同時にすると、どれかを達成(優先する)代わりにどれかを犠牲にするという無意識な優先順位付けの意識が働いてしまう。または意識が分散しどれも未達に終わることが多いということは仕事の経験上理解していた。
仕事においてもKGIは1つ、その達成の枝葉となるKPI(または実施施策)は3つまでと決めていた。
もちろん優秀なパラレルでいくつもKPIをこなし目標に最短で近づける逸材も中にはいる。しかし50代となり、自分のSWOTも良く分かるようになった私にとっては、決めたことを無理せず継続することこそが強みでもあった。
実際3つ以上のことは特段何もせず、食事もお酒も普通通りに生活していた(お酒は2日に一度、缶チューハイ1本程度の摂取)。それぞれの施策について振り返ってみたい。
朝食を摂らない
これは賛否両論あるだろう。私も最初は朝食を摂ることが1日を健康に過ごすためには大事だと考えていた。実際にはそうなのかもしれない。ただ、20代、30代の頃とは違い、50代になってからは食べる量が明らかに減ってきたこともあり、朝食の数時間後に昼食を食べられず、自然と昼を抜く日もあったことや、1日3食では胃が働きすぎる(胃もたれがする)と感じることも結構あった。
そういった背景もあり、朝食を摂らないことによる健康状態の変化等は特段感じられなかった。逆に胃が持たれないようになり、朝は目覚めも良く、意識がクリアになり午前中の業務は集中力が長時間継続できるようにもなった気がする。
朝食を摂らないからといって、前日の夕食を遅くに摂るということだけは控えた。夕食は遅くとも20時までに済ませ昼食の13時まで約17時間は胃に(水以外は)何も入れないことにしていた。
ダイエット生活以降も朝食を摂っていないが、集中力が昼間で途切れることもなく、特段血糖値も下がらず手も震えることもないのでそのまま継続することにしている。
ただし、10代のような成長期の子供や20代、30代、40代の働き盛りの方などは参考にしないでほしい。50代でもからだのしくみや変化には個人差がある。私にはたまたま早く夕食を終え、朝食を摂らなず、胃を休ませる時間を15時間以上確保するといったやりかたがからだに合っただけなのかもしれない。ダイエットは自身の体調と相談しながら進めることがなによりも大事である。
後で知ったのだが、こういった本も出ているらしい。結構話題のようで空腹時間を確保することの有効性を分かりやすく解説しているようである。
胃を休めるべき時間や食事の摂り方まで詳しく書いている。特に意識してやってはいなかったが振り返りながらやったことと照らし合わせて読んでみるとこれだったのか!という感じがした。
50代からのダイエットでは健康を害するような過度な食事制限など決して無理はしてはいけない。
最近ではサラリーマン向けに人気だという”らくやせ!”というキーワードをCMでもよく目にする。これも人それぞれのスケジュールや体調、スタイルに合わせて無理はさせずとにかく止めずに続けるにはどうするかという考え方を重視したプラグラムなのであろう。こういった完成されたプログラムを体験してみるのも、自分をマインドセットするきっかけにはなるかもしれない。
週1で妻と話しながら散歩(ウォーキング)する
これもダイエット期間毎週継続した。歩数には制限をかけず、その日の体調や気分によって数千歩から1万歩以上まで様々。
大切にしたのは速すぎず、遅すぎず、歩きながら話のできるちょうどよいスピードでストレスなく歩けることを優先した。
よく考えれば20代から40代まではとにかく残業も多く、仕事から帰っても家庭で妻と話すこともなかった。
週に1回1時間でも二人だけの空間で風景や周りの建物、人や動物の動き、ちょっとしたことが話題となり会話がはずんだ。
子供が小さい頃にベビーカーを押しながらこの堤防を一緒に歩いたよね~。とか、あそこでサッカーをしている子どもたちを見ていると子供がサッカースクールに通っていた頃を思い出すね~。とか普段では出てこないような会話が自然と生まれた。
会話が弾むときは気がつけば1万歩以上、10km以上もの距離を負荷なく楽しみながら歩くことができた。
散歩した日は夕食も早めに摂ることで就寝時間も早くなり、適度な疲れから、ぐっすり深い睡眠を摂ることができた。
ダイエットというよりは精神的にリフレッシュでき体調も良くなり、翌週の仕事にも良い影響を与えるなど副次的な効果もあった。
長い距離を違和感なく歩くには靴選びも重要だ。足に合ったシューズを品揃えの多いオンラインショップで探してみてほしい。
先ずは形から。それも結構大事で、お気に入りのシューズを夫婦で揃えてみるだけでもコミュニケーションが生まれ、会話が弾む。夫婦で好みのシューズ選びから先ずは試してみてほしい。
全国に店舗数の多いゼビオはおすすめのスポーツ用品専門ショップ。リアル店舗もあるオンラインストアは安心できる。
23時までには就寝する(スマフォは手の届かない場所に置く)
これはダイエット施策というよりはあたりまえのことなのかもしれない。
今回取り組んだことはシンプルに
適度な運動
適度な食事
適度な睡眠
という健康な生活を送るための三代原則を徹底したに過ぎないが、この睡眠も振り返ると大きかったと感じる。
朝がとってもスッキリ起きられるようになった。
早く床につくのともう1つの重要なポイントはスマフォを手の届かない場所に置くことであったような気がする。
目覚ましはいつもスマフォのアラームを設定し起きる習慣となっていたが、ダイエット前までは床につくと同時に手元にあるスマフォをいじってしまい、ついつい動画アプリを開き、気になる動画に見入ってしまい、気がつくと深夜になっている、朝起きるとイヤホンそのままに顔の上にスマフォが乗っかっている、、、という日が多々あった。
最近は家に居てもSNSや動画の誘惑が多く、なかなか寝付けない方も多いと思う。50代でも携帯からピコンピコンメッセージが届く音がするたびに反応して携帯をついつい開いて仕事のメールなどをついでに見てしまう方も多いのではないか。
そうすると気になって更に寝付けなくなる。
だから、アラームはスマフォで設定しておきながらも、床に入ったら部屋を暗くして、スマフォは手の届かない机の上に置くようにし、LINEの着信音やバイブは鳴らないようにした。
LINEが来ても画面に表示させないようにして朝起きてからチェックすることにした。
これは早起きにも効果があった。スマフォを手元においてしまうと、アラームが鳴っても無意識の内に1回目、2回目と消してしまい3回目で時間ぎりぎりで起きるというパターンになっていた。
手の届かないところに置くことでアラームを消すためにからだを起こす必要があるため、二度寝するということがなくなった。
あとは夕食を20時までに済ませると、23時までには自然と眠くなることが分かった。胃の活動が落ち着くとそうなるのかもしれない。確かに遅い時間に夕食を摂ると就寝時でもお腹でギュルギュルと消化している音が気になって寝られないことがある。
就寝時間を早めるには早めの夕食とお風呂の後(からだが冷めない内に)すぐに床に着くことが重要なのだと体験して良く理解できた。
ダイエット期間中は意識的にこの就寝時間を守ったが朝もスッキリとし活動を開始する時間も早くなったことで仕事の生産性も格段に高まり副次的な効果が見られた。
もう1つ、こだわったのは睡眠の質。
良い睡眠には良い枕が重要とよく言われる。快眠のためには枕選びは結構大事な要素。ウォーキングのシューズ選びと同様に自分に合った枕をチョイスして欲しい。続けるためには自分に合った枕で先ずは形から入ること結構大切。
ダイエットの結果分かったこと
よく考えれば、人間として健康的な生活を送るための三代原則を維持し、適度な運動と食事を控え睡眠を無理なく継続できれば、2ヶ月で体重5kg、体脂肪率5%の減量はそこまで大変なダイエットではなかったように感じる。
つまり、健康的な日常を2ヶ月間✕年に3回程度実施することで(リバウンドを注意すれば)約1年で15Kgは無理なく減量できることが分かった。
あと、終わってからこれ結構大事!と思ったのが「2ヶ月」という目標期間設定。
2ヶ月であれば何とか続けられる!と自分にも言い聞かせられる。3ヶ月だとちょっと続くか不安だし、1ヶ月なら効果なさそう。
この目標期間設定が自分にはちょうど良かったのかもしれない。2ヶ月で5Kg!を何回か刻んで継続すれば良い。
無理なダイエットは健康を害しリバウンドも激しいと聞く。
適度な目標設定と同時に是非無理のない健康的な生活を送ることを意識したプログラムを自分のSWOTをよく理解しながら組んでみて欲しいと思う。
50代のダイエットとして20代、30代とはまた違ったゆるりとしたダイエット体験を紹介したが、中には一人ぐらしの方や夫婦でウォーキングができないという方もいるかもしれない。
ダイエット期間中も仕事が忙しすぎてジムにも散歩にも行けないという方もいるだろう。
そんな方にはオンライン動画プログラムを仕事の終わった深夜や早朝、ランチタイム後など空いた暇な時間にやってみるのもおすすめである。
ジムのスタジオで行うよりも周りの目を気にすることなく、自分のペースでスロー再生なども見ながらできるので重宝する。
やりたいときにできるのも良い。これらの動画プログラムも時期によっては採り入れてみると良いと思う。オススメしたい。
また、どうしても自分に甘えてしまうという方も多いであろう。そんなサラリーマン、キャリアウーマンの方は話題のコミット型パーソナルプログラムがおすすめだ。
自分にある程度の投資をしてしまって、逃げられない理由を先に作ってしまう。そういう逆コミット的な方法で痩せる人も実は多い。投資したからには逃げられないとして自分を追い込む。
パーソナルトレーナーが厳しく指導してくれる。
これも二ヶ月という期間設定が良い。
やる本人もそうだが、教えるパーソナルトレーナーにとっても2ヶ月という丁度良い期間がコミットできる、成果を出すにあたって最適な期間設定なのかもしれない。
月額一万円のジムにお風呂だけ入りに数年間ダラダラと通うより、二か月間に限定し集中して短期間で痩せるというのも40代、50代からのチャレンジの1つとして選択肢になりうると思う。先ずは時間とコストを自分に投資してみることが大事である。