前回の記事では50歳から始めた株式投資でビギナーズラックで20%の利回り達成後、翌年もコロナ特需で再び収益を得たものの、安心して株価から目を離したことにより大きな評価損を抱え早々に塩漬け期間に入ってしまうという激動の投資人生であった。これは初心者が下手に株式投資が出来たつもりでのめり込んでは大やけどを負ってしまうと痛く反省し、そもそも知識がないなら、話題のAI投資ロボットに投資を任せてみようと考えた。これならダブルワークを抱える忙しい中でも放置しておけるのではと。
そう安易に考えた私は早速運用実績が出ているというあるロボットAI運用型の全自動資産運用サービス(ウェルスナビ)に早速登録し、株式投資のビギナーズラックで得た100万円を元手に半年間でどこまで増やすことができるか試してみることにした。
全自動の資産運用サービス”ウェルスナビ”とは?
試してみることにしたのは最近テレビ。も良く取り上げられている”ウェルスナビ”という全自動の資産運用サービス。難しいことはよくわからないが、投資資金を入金し、リスクとリターンのバランス(リスク度合い)を入力すれば、あとはロボットが株式市場や金、投資信託などの市場での動きを参考に最適な投資配分を自動で設定。配当金の再投資なども自動で配分し行ってくれるという。
人間が細かくどことどこに何(株式、金、投資信託などなどの金融商品)を何%づつ投資配分すればよいかまでを決めなくても、ロボットが自動で配分し自動運用してくれるというからとっても楽で便利である。

先ずはリスク許容度を決める
個人情報を登録し、リスク許容度を設定するのだが、その前にウェルスナビについて少し概要情報を収集してみた。
日本の銀行は特に超低金利の時代だからこそ、資産を寝かせておくくらいならとAI資産運用にチャレンジする人も多いのであろう、そういった背景もあってウェルスナビの全体の口座数や運用額はここ数年で大幅に増加しているらしい。
口座申込み件数 | 39万口座(2021年3月10日時点) |
預かり資産額 | 6500億円(2022年4月1日時点) |
2022年時点の情報では投資可能額も少額でスタートできる部分が受けているという。
最低投資金額 | 10万円 |
自動積立金額 | 1万円から |
私のような貯蓄額の少ない50代アラフィフ株式投資初心者でも低リスクでスタートできる点はありがたい。
手数料はネット証券と比べてどうだろうか。ウェルスナビでは2022年2月時点での手数料額は
預かり資産額 | 手数料 |
---|---|
3,000万円以内 | 年率1.1%(現金部分を除く、年率・税込) |
3,000万円を超える部分 | 年率0.55%(現金部分を除く、年率・税込) |
100万円を預けていても手数料は1万円程度、1000万円でも10万円程度の手数料というわけである。投資利回りが1%以上出ていればマイナスになることはなさそうである。ネット証券は株を売買しなければ手数料はかからないところも多いが、売買しないなら銀行にあずけて資金を寝かせておくのと変わらない。結局は売買してこその株式投資であり資産運用である。
そう考えればネット証券で売買手数料が1回500円だとしても20回(月2回程度)売買するのと変わらないくらいの手数料である。
ただもちろん投資にはリスクもつきものである。良い話ばかりではない。
コロナのような予期せぬ環境の変化による株式市場の変動リスクが今後30年の中では発生しないとも限らない。資産が減る可能性も当然あるということだけは理解して始める必要はある。それは株も同じであるが。
しかし、コロナを逆に投資のチャンスと捉えた投資家も多いのも事実。環境の変化は大きなチャンスでもある。
自分はリスク許容度をMAXの5に設定し自動資産運用を始めた。
下の画像のように初期投資額と毎月の積立額から数十年度のリターンが得られた場合の収益シミュレーションが表示されリスク許容度、初期投資額、毎月積み立て額の参考になる。
例えば、リスク許容度5、初期投資額100万円、毎月3万円をつみたてたとすると、その時点でのシミュレーションでは30年後には元本1,180万円が30%の確率で3,607万円以上に、50%の確率で2,591万円以上に資産が増えているのだという。
にわかには信じがたい試算ではあるが、数値的な根拠もある、かなり具体的な数字であって、ある意味説得力は感じた。
国内メガバンクでさえ定期金利が0.00●●%という超低金利である。
銀行資産を全額そのまま銀行に寝かせておいても増える確率がその利率からも微々たるものであるなら、50%以上の確率で元本が2倍以上に増える可能性があるのであれば投資してみる価値はあると考える人は多いのかもしれない。

半年後の資産運用結果は?
株式投資のビギナーズラックで得た160万円を軍資金にウェルスナビ登録時に初期設定で50万円を振込、3ヶ月程度様子を見てみたところ、30%ほどの利回りを確認することができた。
そこで更に50万円を投資し元本100万円を約半年自動ロボットに資産運用を任せてみた。
途中コロナで市場は大きく変動したものの米国株と金に投資を振り切った運用を行ったらしく、それがプラスに作用したことで半年間で利回り+28%で資産は28万円ほどプラスになっていた。
その間は特にウェルスナビのアプリを開くことはそこまではなく、ほぼ放置状態であった。
投資元本が大きくはないためこれが成功だったのか、失敗だったのかは投資初心者には正直判断しかねるが、マイナスにはなっておらず、銀行に資金を寝かせておくよりも資産としては増えたことだけは事実である。
これが元本1000万円なら280万円のプラスになっていたかどうかは分からないが、ロボットの投資状況を見ると、ある程度ロジックに基づいて売買をしていることが感じられた。たまたまロボットのポートフォリオが市場の流れに合致したのかもしれないが、、結果論ではある。
配当金の再投資配分もバランス良く行われており、リスク許容度を5で設定しながらも強気で行く部分だけでなくリスクをある程度考慮しながら分散投資されているようであった。

結局はお金にもどう働いてもらうか次第
”お金に働いてもらう”。20代や30代の頃は自分だけががむしゃらに働く一方で、そのような考え方は一切持っていなかった。
しかし50代になり貯金が底をつきかけている今、働けるものは何でも働いてもらうしかないと腹をくくった。
人が働けば給料があがることもあれば下がることもある。お金も同じだけのことである。
お金も銀行に寝かせておけば減ることはない(しかし実際にはお金の価値は現在と未来では変わるはず)が超低金利で増えることはない。
だったらある程度のリスクを許容してでも働いてもらって、稼いでもらったほうがよい。もちろん減ることもあるだろう。
給料が1年で30%も昇給するというのは営業で成果給でもない限り難しいし、50代にもなった今ではなかなか考えづらいが、お金は投資成果が良ければ今回のように自分よりも賢いロボットが働いてくれて+30%の利回りも現実としてあり得る。
先ずはお金は寝かせず動かしてみよう。と思った次第である。
少額からでも始められる投資プラットフォームを選び先ずはチャレンジしてみることが大事に思う。


先ずは専門家に株式市場や金融商品の知識を得ながら初めて見るというのも良いかもしれない。50代からお金について学び直しすることも人生においては重要なことなのかもしれない。
