20代、30代で築き上げたエリートサラリーマンの地位から一転、40代後半から一気にキャッシュ・フローが悪化し、50代直前で貯金も100万円を切る状態に。50代になってからは会社に相談し副業を解禁するも、副業での収益化までは相当時間がかかる。。先ずは支出を減らすため、毎年3回の実家への帰省費用圧縮のためにJALのマイレージ見切りをつけ、LCC格安航空会社の利用を決断。別の記事(格安航空会社LCCで帰省費150万円を節約)でも触れた通り大幅なコスト削減に成功した。しかしLCCにはまだ不安を持っている50代も多いだろう。自分もそうだった。
そこで初めてアラフィフになってからLCCを初めて利用した自分自身の体験談や思ったことを綴っておくことにした。同じアラフィフサラリーマンの皆さんにも是非参考にして頂けたらと思う(個人の見解ですので参考程度に)。
格安航空券比較サイトで瞬時に賢く便を予約
40代までは毎年3回の長期休暇の一ヶ月程前にJALの公式サイトで航空券を予約していた。50代になって初めてLCC(ローコストキャリア:格安航空会社)の存在を知り、更にLCCやJALANA含む全ての航空券を一括で比較しながら予約と購入まで完結できるという格安航空券比較サイトがあるということも50代で初めて知ることができた(今さらだが、、)。
50歳を過ぎた頃、実家の親の介護で高校生の次男と二人きりで週末だけの短期帰省することになり、余裕をもって1週間前に予約を行うことになった。
航空券の検索・予約に使ったのはCMでもおなじみの「エアトリ」という格安航空券一括比較サイト。ここ数年で利用者が急増しているという一括比較サイトだ。エアトリは、日本国内のすべての航空会社一括比較検索ができ、お得なチケットを購入することができるという。 同じ路線でも航空会社で値段が異なる各種国内線の格安航空券を一覧で比較できるため、最安値の激安航空券を見つけやすいサイトとなっているのが他の比較サイトとの大きな違いである。会員になるとご購入額の2%がポイントとして加算され、 貯めたポイントは次回のご購入の際に使えたり、各航空会社のマイレージやギフト券としても利用できるという会員特典もあるという。海外旅行ではまた別の便利なサイトもたくさんあるようだが、国内旅行や効率を重視するビジネス利用時はこのエアトリがおすすめだと正直使ってみて思った。
あとで調べて分かったことだが、勤務している会社の親会社が最近全グループ企業のコスト削減を目的に社員の出張や帰省時の航空券予約をこのエアトリに集約したらしい。法人利用では回数も多いため年間でもかなりのコストインパクトがあったと総務の友達が言っていた(余談であるが)。
今回は特に予定がはっきりと決まっていたなかったので、値段によって可変でオトクな航空券があるかを探して見ることにした。
エアトリでは出発、到着を入れれば向こう数ヶ月のカレンダーと合わせ最安値の料金表示が一瞬で表示される。だから出発日、帰着日をカレンダーから価格を見ながら調整することができるのが嬉しい。
また、東京発には羽田発と成田発があるが、時間帯によってはどちらかが安いということもあったりする。価格が同じやそこまで大きな違いがないなら羽田のほうがアクセスが楽だが、数千円以上違うのなら成田でも良いという場合もあるだろう。
エアトリでは羽田、成田に絞って検索することは当然ながら、東京(羽田・成田)と一括りにして羽田、成田両方発着をも比較して表示してくれる。細かい部分だが条件は価格だけではないという利用者にとっては嬉しい配慮である。
優先順位付条件を様々な角度で選ぶことができる。予定が直前まで決まらないという場合もあるが、そういった際は「変更可能便だけ」表示という検索の仕方もできる。マイルを優先する人もいれば、機内でのwifi利用を優先するビジネスマンや動画好きの方もいるであろう。そういったニーズにもうまく適応できているのが選ばれている理由なのかもしれない。複雑すぎず、ポイントを抑えている。
特に指定しなければ上記のように最安値の便が航空会社横断で瞬時に表示される。予約在庫とも連動しているので席の残数も同時に表示されるため参考になる。
今回は最安値を優先し朝一便成田発を選ぶことにした。
ジェットスターの7:20成田空港発が8,630円(実際には手数料等引かれるのでこの価格ではないが)、一番下に表示したあったソラシドエアの変更可能便が39,870円。つまり同じ日に出発する便であっても、変更有無の条件や出発時間帯、航空会社を変えることだけで片道30,000円もの違いが発生するというのが驚きだ。
エアトリでは会員になるとポイントもたまり、予約も航空会社のサイトにいかずともエアトリサイト内で予約と決済まで完了することができる点もサイトを行き来する手間を省けて良い。
予約決済も一連の流れでスムースに行うことができる。
※ただし手数料がかかる点だけは要注意(ただ今回もそうだが、大半は手数料を入れてもJAL、ANAよりは圧倒的に安く、手数料を足したとしても十分にお釣りが来る程であった)
今回はエアトリを使ったが、最近は同じような機能や使い勝手を担保した一括比較サイトも数多く台頭してきているらしい。
最近では業界最安値保証をしているアグレッシブな比較サイトも出てきているようである。複数サイト使ってみて自分にあった最適な航空券をゲットしてほしい。価格とチケット購入までの速さを最優先するならこのサイトが一番おすすめ。
空港からは電車での利用が多いが、鉄道が空港とつながっていない空港もまだ全国には数多くある。
空港から市内へは高速バスやタクシーでしか移動手段がないという場合も多い。
私の場合は介護帰省ということもあり、現地で親をデイサービスへ送ったり、スーパーへ米や果物など重い食材のまとめ買いなど何かと足が必要なのでレンタカーを格安で借りることにした。
実はこちらもレンタカーの一括比較サイトを活用したことでかなり安くレンタカーを借りることができた。
スカイチケットレンタカーを運営するスカイチケットは、旅行代理店の株式会社アドベンチャーが運営する航空券の一括比較・予約サイトである。レンタカーだけでなく
- 国内航空券
- 海外航空券
- ホテル
- レンタカー
- フェリー
- 海外Wi-Fiレンタル
など旅に関わるジャンルが1サイトにワンストップで揃っている点は利用者側としてもメリットがある。
スカイチケットではその同時一括比較エンジンの優れた性能をレンタカー業界にも転用し、日本全国のレンタカーの一括比較予約サービスも提供している。帰省時は小さな子どもがいる間は空港から実家までの移動がやたら大変という若い世代の夫婦も多い。自分も子供が小さい内は毎回それがストレスであった。飛行機の中でも周りに気を遣い、降りてからも移動時は気が休まらない。
特に帰省時は環境がかわることで不安になり、移動中はずっと泣き叫ぶことになってしまう赤ちゃんも多いのではないだろうか。そんな時でも空港から高速バスや電車を冷や汗をかきながら乗り継いで市内に出るよりは、思い切り泣き叫んでも気にならない乗用車を借りてストレスなく移動したいものである。
初心者には相当分かりづらい成田空港第三ターミナル
人にとってはJALやANAに比べて制限される部分が多く、不便で使いづらいといった意見も多いというが、実際どうなのか、自分なりの体験談をまとめてみたい。
実際に初めてのLCC利用では戸惑いもかなりあった。
先ず、発着は成田空港であったが、一番安い始発便を予約した。前日は初めてのLCCということで不安もありよく眠れなかったのを覚えている。
ジェットスター便で事前席指定(別料金で追加片道1名あたり約2,000円程)オプションは利用していなかったが、前日にオンラインチェックインをスマフォで済ませると、その時点で席が確定されており、席にも余裕があったせいか次男と2名横並びで席が確保されていた。
当日は朝は7:20分成田空港発のジェットスター便(始発)。自宅から成田空港までは電車で約1時間ほど。搭乗ゲートは「成田第三ターミナル」という普段聞き慣れない発着ゲートである(成田は第一と第二しかないと勘違いしていたが第三ターミナルがあったことを初めて知ることになった)。
当日は朝4時半に起床し5時20分の始発電車に飛び乗った。
ここで注意が必要である。
電車の駅は成田第二ターミナル駅の次に第一ターミナル駅がある。これは結構間違い易い。先に第一があって第二がその先だと勝手に思っていた。
後で調べてみると、第一ターミナルと第二ターミナル間は電車でたったの1駅であっても、距離にすると専用バスで移動するほどの長い距離があることが分かった。降りる駅を間違えたら飛行機に乗り遅れるほどのロスとなる。
また、LCCが多く発着する第三ターミナルには電車の駅がなく、第二ターミナル駅から徒歩で延々と移動しなければならない。
第二ターミナル駅には6時20分に到着し、それから徒歩で第三ターミナルまでプレハブ通路のような風の吹きつける廊下を足早に数百メートル(感覚的には1キロくらい歩いた感覚)
(Googleでは徒歩8分と表示されるが、50代アラフィフの私にとっては普通に歩いて約20分程はかかった)を歩いた。
ようやく第三ターミナルに着いたとおもきや、今度は手荷物の重量チェック。ジェットスターでは(※)一人あたり7Kg以内の手荷物持ち込みまでしか許されておらず、それ以上の持ち込みは有料で片道あたり一人追加で数千円を空港で支払わないといけないらしい。
こんな事もあろうかと、バックパッカー並みにリュック1つに荷物をまとめてきたのが功を奏した。
歩く距離も結構あるのでLCCに乗るときは身軽が何よりも大事であると感じた。ただ、朝のウォーキングとして良い運動になると思えばたいしたことはない。
手荷物検査を済ませチェックインカウンターへ。
あとは乗るだけ。とおもったら、搭乗口から機内まではバスで移動。これもバスに乗り込み飛行機前まで約5分くらいかかる。LCCならではだ。
結局、成田空港第二ターミナルには出発時間1時間前に着いて余裕と思っていたら、第三ターミナルまでの徒歩移動、手荷物検査、バス移動と飛行機に乗り込んだのは出発5分前を切っていた、、、あぶねー。
ちょっとした早朝散歩と思えば良い運動じゃな
搭乗券には出発1時間半前には搭乗手続きを済ませるよう注意書きがあったが、実際に体験してみてようやくそのワケが分かった。
LCCの機内では座禅感覚で静かに目を閉じるのみ
LCCはとにかく効率化されている。座席は思っていたより狭くなく、柔らかい革張りのシートでJALやANAのエコノミークラスとさほど変わりはない。ただ1つ席の角度が思いの外、直角で背筋を伸ばすには十分な体制であった。
2時間程度であれば十分に耐えられる範囲だが、それ以上はきついかもしれない。
機内にはテレビや音楽などはなく、ただ静かに目を閉じ、瞑想に拭けることができる。
普段は暇さえあれば携帯でSNSや動画を見てしまいがちである。こういった環境を敢えて楽しむということもLCCで体験できる貴重な場である。
普段家族や同僚のいる家や仕事場ではじっくり考え事をする時間や機会もなかなかないが、到着までの2時間は静かにゆっくりと黙祷しながら考え事をすることができた。
50代には人生の折り返し地点で振り返ることが多くある。
そんなこんなで瞑想にふけっているとあっという間に到着地に着いた。
地方の現地空港は成田や羽田ほど広いところはほとんどなく、LCCが発着するゲートもANAやJALとそこまで距離が離れていない。
到着したらすぐに空港を出てレンタカーで移動することができた。
LCCの発着時間、到着時間は時間通り?
LCCは時間も大幅にずれることがあるという噂も聞いていたが、実際には(たまたまかもしれないが)予定通り1分もずれることなく、逆に到着時間が20分程予定よりも早くなったりもした。機内ではwifiやテレビなど地上と同等に過ごすことのできるJANやANAのような環境にはない、地上では味わえない貴重な時間を過ごすこともできる。それで数万円も安くなるのであれば次回以降も選ばない手はないと正直に感じたのであった。
成田空港からスカイライナーという選択肢
帰りは日曜日の最終便。成田に到着するのは22:00ということで終電に間に合うかヒヤヒヤしていたが、時間通り(到着予定時間よりも20分早く)到着した。
成田空港からは京成線が出ているが、時間帯によってはスカイライナーという選択肢もおすすめである。来るときは都内から1時間半以上かかったが、スカイライナーは青砥、日暮里、上野とごく限られた駅にしか停車しないこともあり、都内まで30分程で到着してしまう。
全席指定で通常運賃に1,000円加算する必要があるが、到着後すぐに家で休みたいという場合には、LCCで数万円浮いたお金の一部をこういった使い方をするのも良いと思う。